朱元璋黄帝

しゅげんしょうこうてい

梅をジュースにして飲む様になったのは、西周の時代にさかのぼります。それから、梅はより私達の生活に多く使われるようになってきます。
酸梅湯(サンメイタン)の形になってきたのは、明朝の朱元璋黄帝が今で言うコロナの様な伝染病に感染され、全身怠く頭も重いふらふらしている時に、偶然厨房にある烏梅の匂いを嗅いで頭が軽く感じたことがきっかけであります。
普段厨房に入るのが好きであった朱元璋黄帝は自ら烏梅を使い煎じて漢方ドリンクを作り始めます。その漢方ドリンクを飲み継けて5日後に伝染病が良くなり回復するという経験をします。
「夏バテ、夏風邪に良い」

乾隆黄帝

けんりゅうこうてい

清朝になると今の中国の東北にいる満族が明の朝代を清朝に統一することになり、この朝代では世界で一番長生きをした皇帝が登場します。その王様は乾隆黄帝といいます。
乾隆黄帝は当時88歳まで生きることができ、史上一番長生きした皇帝であると今でも乾隆皇帝の健康法に多くの人が興味を持っています。 場所は今で言う北京の天安門ですが、乾隆黄帝は健康を大切にし、予防にも興味深く養生知識が豊富でありました。文武両道で、運動も良くし、狩猟も良くなさっていたようです。
当時、王様の食事は油濃く、肉がメインであったため身体が重く感じることが多かったようです。体重も増えやすく食べ続けると健康には良くない山海珍味を食べていましたが、そんな黄帝の健康を考え宮廷では食医(現在の管理栄養士)がヘルシーな飲み物を作り始め、毎日黄帝に飲んでもらう様にします。
そのおかげで黄帝は身体はスリムで病気も少なく、世界最長寿の黄帝になります。今日において長生きしたこの黄帝の背景には、この漢方ドリンクが一助したと考えられています。
「肉と油の消化に良い」

民衆へと広がる

北京のどの街に行っても、酸梅湯(サンメイタン)が飲めるようになったのは乾隆黄帝のおかげです。中国のお茶の文化は非常に古く、緑茶、紅茶などではなく、黄帝から始め、みんなが好んで飲んできた健康ハーブティー。酸梅湯は多くの人の健康予防に今も役に立ち続けています。

満漢全席

まんかんぜんせき

ご存知でしょうか「満漢全席」は世界一の宴席でございます。108種類のメニューが揃っています。食べるなら中国!なにか分かる気がしますよね。しかし、肉、油の多い中国の料理は多種多様ですが、考えて食べないと身体を悪くするのは時間の問題でしょう。ですから、中国には身体を浄化させるためのお茶がない生活は考えられません。様々な病気の予防ができるからです。酸梅湯(サンメイタン)は特に油、肉食、暴飲暴食が多い現代の西洋化した食文化にも良い組み合わせだと言えるでしょう。